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グインサーガの39巻目を読んでみた

黒い炎―グイン・サーガ(39) ハヤカワ文庫JA

黒い炎―グイン・サーガ(39) ハヤカワ文庫JA

 イシュトヴァーン将軍の件をグインに相談することを思いついたマリウスは、妻タヴィアをゴダロの家に残して旅立つが、運悪くイシュトが率いるモンゴール軍と鉢合わせしてしまう。マリウス一行の姿を群集の中に認めたイシュトは彼らを捕らえようとするが、ミダの森の一件の発覚を恐れたアリによってカロンは惨殺され、マリウスはなんとか追っ手をふりきり国境に向かう。気を残しつつイシュトヴァーンは次なる戦場・ユラニアへと向かうのだった。

 マリウスの大莫迦!抜け作!考え梨!ゆとり脳!!!グインに相談を仰ぐといえば聞こえはいいが……アンタそれ面倒事を他人に丸投げするということなのでは???……グインとて将軍職やシルヴィアの誘拐でそれどころでは(おそらく)ないというのに。でも、これはまだ良し。問題は次。単純に告発できない相手だから遠回りの手段をとるのはまだ仕方ないとしても、その告発しようとする輩の眼前にのこのこ姿を現す(しかも貴重な生き証人のおまけつき)とはどういう了見じゃーーーー!!!あああ……アンタの大チョンボ(今読み返したら「(イシュト軍の登場を)待ってみようか」と発言しているのはまごうことなきわれらがマリウス)の所為でカロンがあんなことにあんなことにあんなことに……アリストートス怖え(あの時、イシュトとフロリーが逃げ出さなくて本当に良かった~w)。カメロンがヴァラキアから戻ってきたらもっと大変なことになるのでは?楽しみ。
 ケイロニアで別れた頃と今とではイシュトヴァーンは別人のようだ、とはマリウスの言だが、読者の私からしてみればノスフェラスからモンゴール将軍の現在まで、そこまで劇的に変化したとは思えない。序盤でもマルス老伯爵を殺す場面やナリスやリンダへのコンプレックスなどダークサイドを見せる描写はあったし、一方最近でも部下と親しくなろうとして上手く行かずションボリといった可愛気(?)もみせているし。変わったのは暗黒面を対人的に表に出す割合じゃなかろかね?

 さて、ようやっと次巻はグインじゃ。この31巻~39感は長かったです~w。