トワイライト・サーガの1巻目を読んでみた
- 作者: 栗本薫
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1986/06
- メディア: 文庫
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闇王国パロスをとある理由で出奔した美貌の王子ゼフィールと、それに付き従う草原の剣士ヴァン・カルスがあてのない旅の道中さまざまな妖変・怪異に出遭う物語。二人はやがて別離する運命にあるのだが……。
と、いうわけでこちらのシリーズにスライドしてみました。ゼフィール王子というのはなんだかとてつもない能力の持ち主……らしいけれど、劇中ではひたすら捕まり役・囚われ役なのねw。栗本センセイ趣味全開(爆)。
「炎のアルセイス」でグインが垣間見た記憶はヴァン・カルス視点のものだったんですね。ということは……?しかし資料によれば「トワイライト~」の方が遥か未来の物語とか(本文中にもグインの時代らしきことがちらりと書かれたりとか)。?????或いは世界観そのものが輪廻してるとか?
以下、各短編の感想……らしき備忘録かもw。
- 「カローンの蜘蛛」劇中に侏儒が一瞬登場しますが、これって「こびと」とも読むんですねっ(←今の今まで知らなかった人。本文中のルビで初めて知った)。栗本作品で侏儒といえばまさにタイトルずばりの作品がありますが、いま、危険な愛に目覚めて (集英社文庫)に収録の美貌の青年とそれに執着する醜い小男の物語って……まんまアリとイシュトや~~~ん(感想になっとらん)。
- 「蛇神の都」怖い。グロい。痛い。悪趣味。絶対住みたくない街。
- 「滅びの島」ダークな展開が続くなかで、地下牢での老予言者との交流がちょっとしたオアシス(笑)。
- 「暗い版図」会話に一瞬で登場する「外部の者」が※※※なんだろうか???
- 「双子宮の陰謀」二人の馴初め(!)のエピソード。結局王子は城を出る理由として陰謀を利用したようにも思える。