Gender Identity Disorder

ぼくのバラ色の人生 [DVD]

神様がＸとＹのカードを配る。ＸＸが女の子で、ＸＹが男の子。わかる？でも、ぼくのＸは落ちてゴミ箱の中へ。ほんとは女なのに手違いで男になっちゃった……。

　人形遊びが好きで、スカートをはいたりお化粧をしたり、同性のクラスメートを好きになったりする７～８歳くらいの男の子に萌え萌えになる映画だと思ったのに、中盤からそんな彼に対する周囲のあまりに冷たい反応がが重くのしかかってきて鬱展開にずぅーーん。両親もそんな地域社会の排他性に引きずられて、主人公の個性をことごとく否定するようになってしまい……どん底展開にドォォォン。最後は希望の持てる締め方だったものの……完全なハッピーエンドとは思えなかった。異端を締め出す集団がいかに醜いかを客観的に把握するためだけでも観る価値のある映画かも。