グインサーガの52巻目を読んでみた
- 作者: 栗本薫
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1996/06/01
- メディア: 文庫
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そういえば前巻で全然ナリスの右足切断に触れてないやw。しかし、本人にとってはそこまで大事じゃないみたいだし……(計算のうちだったとは思いたくない)。
リギアの抵抗むなしくコント兄弟は暗殺される。アムブラの主な者は全員拘束され、反国王派の芽は悉く根絶やしにされた。ナリスは重傷の身を押してレムスに拝謁し、満座の前で自身の後任にヴァレリウスを指名する。国王の信任厚く、その実ナリスの意のままに動く宰相の誕生であった。その晩ナリスはヴァレリウスにキタイの陰謀と自身の野望を語るのであった。
僅かの救いもないまま死んでいったコント兄弟が哀れ……。アムブラの学生たちがナリスを支持して国王と対立するようになるのはかなり前から予想できる展開だったが、まさか天※○事件その弾圧の黒幕が他ならぬナリス自身だとは読み進めるまでカケラも予測できなかったですよ!本当に現世に執着ないんやねぇ……実はリンダに関してもそうなの?
50巻以降、ナリスとヴァレリウスの関係が一気に高度なSMの関係に。某24年組の先生曰く「蝋燭や鞭なんてくだらない。相手が自分をどれほど愛しているか知りつつ、さらっと自分の命が長くないことを語ったりするのが恐ろしくていいのよ(要は心理的な絡みこそがSMの真髄であると)」でありますから、これはなかなか腐女史的に楽しい展開といえるでしょう~♪
あ、いよいよヤンダル・ゾックさんのお名前が登場しましたねえ。山羊竜の頭って……人間じゃなかったのぉ!?キタイには只今豹頭の仮面さんが絶賛突入中ですが、外伝とこちらの話でちらりと出てきた調査団云々の話題はそのうちクロスオーバーするのかな?