グインサーガの外伝13巻目を読んでみた
- 作者: 栗本薫
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1998/03/01
- メディア: 文庫
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マリウスの身柄を青鱶団に預けたグインは、今度こそシルヴィアを取り戻すべく単身鬼面の塔に向かう。その道中に仕掛けられた数々の罠を潜り抜けたグインに対し、グラチウスは改めてヤンダル・ゾックの脅威を訴え同盟を迫るが、グインはそれをにべも無く撥ねつける。たどり着いた鬼面の塔とは生きた土地身の化身であり、その体内にグインは飛び込んでいった。
遠めに、されどディテールが判るくらいに建物の姿を確認してから、その入り口にたどり着くまでどれだけかかってるんだ!?……というのはまあしょうがない(?)として、なんで44巻で本編を去ったグインが50巻頃のナリス片足切断事件なんぞを知ってるんじゃーい???まあ、情報伝達を重要視する彼なので、まめにザザあたりに物見させていたのかもしれないと補完しておこう(爆)。
以前から会話には出ていた「キタイの暗殺教団」実際のお目見えは今回が初めて?(これまでの暗殺シーンはみな魔道師の独壇場だったし)どんな手強いおっそろしい奴らかと思いきや、いきなり当たったのがグインという不運……あっさり倒されてしまったw。しかも意外に人情もあり、今際のきわの捕虜とグインとの間で切なくも心温まる交流などもあったりして、ヤンダルの動き次第では、ただの悪役ではなくなりそうな予感。>暗殺教団=星望教。
表紙にもなった瑠璃の精(なんでグインは彼女にランドックのことを尋ねないんだ?)がちらと云ってた「ノスフェラスで手に入れた星船の鍵」といったら、あれだろうか。アクラのみしるしか。
読み方と意味を調べた熟語。堂宇(どうう・お堂のこと)、重畳(ちょうじょう・喜ばしいこと)、虚心坦懐(きょしんたんかい、素直になること)。