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グインサーガの67巻目を読んでみた

 やはりグインが主役だと非っ常ーに(爆)読み易い。2時間で読んでしまった。

風の挽歌―グイン・サーガ(67) (ハヤカワ文庫JA)

風の挽歌―グイン・サーガ(67) (ハヤカワ文庫JA)

 仲間と共にノスフェラスを越えトーラスに入ったグインは、マリウスの家族が待つ《煙とパイプ亭》へと向かう。マリウスは自身の不在中に誕生した愛娘を初めて腕に抱き、グインはかつて命を助けられた恩人オロの家族に彼の勇敢な最期と遺言について伝え、彼との数年来の約束を果たすのだった。カメロンに説得されたオクタヴィアは娘の安泰のために父王のもとに身を寄せることを決意。グインはシルヴィア、マリウスらとともにいよいよケイロニアへと向かう。

 グインの本編復帰キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
 オロとグインの物語のみごとな決着キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

 リアルタイムでグインワールドを追っていた人々にはさぞ感無量、久々の感動祭りであったことかと。……今この時に読んだ身としては、時節柄も重なり、大切な人がどんな最期を味わったか全く分からないことが、残された者にとってそれほどの苦しみなのかと、改めて考えさせられた。また、このあとに畳み掛けるように名場面が続くのがたまらない。唐突に「話は聞かせてもらったぞ」の王道パターンで登場するカメロン。互いの立場、剣を捧げた者の違いを越えて、相手の本質を見抜き、手を握り交わす英雄二人。痺れるシーンである。前巻、本巻とカッコいい場面が続いて、我慢して戦術話が延々続くゴーラの内紛エピとナリスとヴァレのくどくどしい会話ループを耐えて読んだ甲斐もあったと非常に満足な読後感です。←我ながら久々に褒めまくった書評だ(爆)。
 その様子を傍らから大いなる感動を持って見つめていたタヴィア。明らかにカメロンに惹かれているぽいのだが。そして、彼女がマリウスのことを愛する夫、愛する夫と繰り返してる割には、その一方である種の見切りもつけているように見えるのは気のせいではないだろーなー(汗)。

 カメロンはイシュトのことを「俺の美しい悪魔」ときっぱりはっきり云い切っちゃったな。もう自分は喜びよりも苦悩ばかりしかない道、その苦悩こそが自分の最も望む道とばかりに腹を括っちゃったんだな。彼がヴァレリウスと違うのは、根幹に武士道を貫いていること。物語をカメロンvsイシュトの箇所まで読みたかったと、ふと思う。さて、そのイシュトはあの一件が明るみに出るのか。「アルゴンのエル」の一件が。

 読み方と意味をを調べた漢字。陋屋、ろうおく。粗末な小屋。自分の家をへりくだっていう時に使う。騒擾、そうじょう。秩序の乱れ。陋劣、ろうれつ。卑しく劣っているさま。雲雀と書いてひばりとよむ。要諦、ようてい。肝心かなめの部分。城址、じょうし。しろあとのこと。