パロスの剣の小説版を読んでみた
なんでこのタイミングで……と思われそうだが、ダンボールの奥から出てきたのでw。
- 作者: 栗本薫
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1989/10
- メディア: 文庫
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コミック版はこちら↓。初めて読んだのはまだランドセルを背負っていた頃。当時はグインのグの字も知らず、あまりに呆気ない結末に「なんじゃこりゃ!」と子供心に思ったものですが……。
- 作者: いがらしゆみこ,栗本薫
- 出版社/メーカー: フェアベル
- 発売日: 2007/06/21
- メディア: コミック
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500年の歴史を誇るパロス王国に代々伝わるパロスの剣は、それを手にする者によって繁栄も滅亡ももたらす秘宝であった。世継ぎの姫エルミニアは美少女でありながら、武芸と自由を愛する男装の麗人。彼女が剣を手にする時に何が起こるのか……。
今回初めてノベライズ版を読んで思ったのは、いがらし先生の美麗なビジュアルがあってのエルミニアだなぁ~と。字面を追うだけでは、単なる中途半端な子この上なし。国を守りたいのか、旅に出たいのか、本当に心は男なのか、身分の軛に反発して男装しているだけなのか、ユリアスのことを大切に想っているのかいないのか。国が危うく、自身の身辺も何かと怪しい折に、初対面の男の言葉にホイホイ従って武芸大会を開くってのも無いわ……。しかも、結局負けてしまって、相手が敵国の王子だからって大会が無効と叫ぶのも情けない。覚悟が足りないというか、いろいろ読みが甘いというか……。まだ、パロスを無血開城で落としたファオン王子の方が、カウロスとパロス両方のことを考えているし、立派な覇者の器と思うのだが……。
で、パロスの剣というのはどこに消えちゃったのでしょう?まさかレムスがノスフェラスを再訪した折に見つける予定だったとか?