かんまんこうろうひ・はてなブログ編

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グインサーガの91巻目を読んでみた

魔宮の攻防―グイン・サーガ(91) (ハヤカワ文庫JA)

魔宮の攻防―グイン・サーガ(91) (ハヤカワ文庫JA)

 グインは意を決し、恐るべき罠の張り巡らされた水晶宮へと突入する。奥の間で待ち受けていたアモンは、ヤンダルの思惑をも超えた野望を語り、アドリアンや魔宮の奥深くに誘い込まれたグインの部下達の身柄の安全を条件に、グインに古代機械と共に自身の軍門に下るように迫るのだった。が、脅迫に屈するかの様に古代機械を作動させたグインは、今より機械を破壊すると宣言した!

 まさかの干物ユリウス。お湯ならぬお酒で復活。

 大胆不敵風なダンス教師として黒曜宮に登場したのがすっごく大昔のような気がする>ユリウス。……まさかこんなペッタンコになったり頭が燃えて禿になったりするビジュアル系ギャグキャラになるとは。多少のことでは死なないみたいだから、栗本先生もいろんな目に遭わせてるし(笑)。
 誰からも見向きもされないレムスが哀れ。いや、見向きされなくて当然のダメ王ぶりなんだけどさ。アモン成長前「僕たんの魔力最高ヒャッハー!」→アモン成長後「グイン助けて~っ!」近年このシリーズを読み始めた私ですらこの扱いに哀しくなるのだから、昭和の頃から作者のナリスフィーバーにも負けずレムスを支持してきたファンの胸中は如何程か、である(まあアムネリスよりはマシかもしれんが)。
 アモンはぺらぺら喋りすぎ!喋れば喋るほど、手の内を明かしてグインに余裕を与えることになるとは気づかないのだろうか?想像を絶する怪物だ、ノスフェラスの生きた化身だと持ち上げられているわりに、やることなすこと考えることは「ガキンチョ」「フツーの悪役」なんだもんなぁ……グインが思わず笑ってしまったのも無理もない気がする。グイン相手に勝つには口を閉じるか、論理を捨てるか(シルヴィアみたいに)、ですな。
 しれっと古い付き合いのトールに損な役回り(アモンに操られた婦女子のお相手)を押し付けるグイン(笑)。「女性を切り伏せるわけにもゆかぬ」……人外の女キャラにはわりと容赦ないんだけどねw。

 そういや、イシュトヴァーンはどこ行った!?