かんまんこうろうひ・はてなブログ編

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グインサーガの98巻目を読んでみた

蜃気楼の旅人―グイン・サーガ 98 (ハヤカワ文庫 JA (773))

蜃気楼の旅人―グイン・サーガ 98 (ハヤカワ文庫 JA (773))

 ドードーとの立ち合い、ザザやウーラとの再会、そしてグル・ヌーへの再訪はグインにいくばくかの覚えを感じさせたが、記憶を取り戻すには至らなかった。ケス川のほとりでグインは、モンゴール反乱軍がゴーラ軍によって制圧される場面に居合わせる。年若い指揮官らがむざむざ虐殺されゆくのを見兼ねたグインは、彼らの当面の身の安全と引き換えに自身の身柄をイシュトヴァーンに差し出すが。

 ヴァルーサがいけるなら、ザザもストライクゾーンだと思うのだが……。

 たとえ以前の記憶がなかろうが、自分の嗜好からしてザザのようなタイプを恋人にするとは考えにくい……と本人を目の前にしてきっぱりはっきり言い切っちゃうwグイン……ザザ可哀想(涙)。ちょっとアーバーな面もあるけど黄昏の国篇の頃から一途にグインに尽くしてくれて、普通にアリなカップルだと思いますけど>グイン×ザザ。彼女が「豹頭王の花嫁」でも一向に構いませんよ私は。
 ノスフェラスに雨やら緑やらが増えて、要は以前より人間の生息できる世界に近づいたということなんだろうけど、喜ぶよりもむしろ戸惑うセム族やドードーがリアル。どんなに過酷な風土でも生活の一部、自身の生きる世界の一部分であったということだろうか。そういや放射能の混じった水を飲んでもセム族はなんともなかったという描写がありましたな。これからノスフェラスどうなっちゃうんだろうね。グル・ヌーやノスフェラスをどうにかすることが「カリンクトゥムのと扉を開く」ことだと思ってたんだけど……。まあ、グル・ヌーは星船が飛び去っちゃって放射能の驚異は消え去ったけど、変わりにカナンの怨念が強くなってより危険な地になっちゃったとな!?……もうひと波乱起こりそうですな、この場所では。リンダの「血に染まる」予言もあるし。
 前巻にてヴァレリウスたちが「(グインの受難が)イシュトに気取られたらまずい」とフラグを立てていたが(汗)、最悪なことにグインの方からイシュトに捕まってしまった。まさに(ノ∀`) アチャー。記憶喪失がイシュトにばれたら、ケイロニア王としてのグインが欠けた隙にケイロニアを攻めこむくらいのことはやりそうだからなぁ……。