かんまんこうろうひ・はてなブログ編

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平均気温マイナス54度の世界

 以前ヒルナンデス*1にこの映画の原作者(主役のモデル)が出演してて、以前から観てみたいと思っていた作品。南極基地で隊員たちに美味しい食事を提供するために奮戦するおじさん(本業は自衛隊員でコックではないらしい)の話。

南極料理人 [DVD]

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 当然といえば当然だが、焼き魚とかラーメンとかステーキ(!)とか、それにも増してオニギリをやたら美味しそうに撮ってるな~と思ってたら、フードコーディネーターが「かもめ食堂」と同じ方だそうで、心の底から納得。主な登場人物(基地のメンバー)は下は20代から上は50代くらい迄の学者やら医者やらの日本に帰ったら地位もそれなりのオジサンが8人であるが、皆さんろくな娯楽のない環境の所為か、それとも仲間以外の目が無いからか、仕事の合間に遊び、というより妙にバカバカしい行為に精を出す描写が非常に多く(むしろ仕事2割、バカ8割くらいの比率かも……^^;)、給水作業中の話題はひたすら「イセエビでは刺身よりもエビフライが食べたい」であるとか、オヤジばかりで真面目にお誕生会を開く(垂れ幕用意)とか、マイナス70度の外に何かをしに出るのにわざわざ半裸に(!!!)なることにこだわるとか(汗)。そのバカ描写の合間に、遠く離れた家族や恋人への想いが描かれたりして。作品そのものから「人間気取らずとも、一緒に食卓を囲んで家族や友人と仲良くやってればそれでOK」みたいな優しい気持ちが伝わってきて、うんうんという気分にさせられた。面白い、というより好感の持てる映画、という印象。

 南極ものといえば、10月から始まるキムタクのドラマが南極越冬隊の話だそうで。南極で観測するおじさんといえば髭を伸ばしているイメージが強いが(「復活の日」の草刈正雄とか)、キムタクも髭もじゃになったりするのかなぁ。ちょっと想像つかないなぁ。

*1:この番組結構頑張ってると思うんですが……ノリマーが3度も取り上げられたという贔屓目抜きでもw