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グインサーガの100巻目を読んでみた

 遂に!遂にっ、ここまで、きーまーしーたー!!!

グイン・サーガ 100 豹頭王の試練 (ハヤカワ文庫JA)

グイン・サーガ 100 豹頭王の試練 (ハヤカワ文庫JA)

 再びイシュトヴァーンの手に落ちたグインは、イェライシャの助言もあり、このままイシュタールまで連行されるのは望ましくないと知りながらも、自身が逃亡した後のハラスの処遇への懸念、そして記憶を失ったまま親しい人々と再会することへの不安などから膠着状態にあった。しかし、突如脳裏に響いてきたマリウスの歌声に強く心を揺さぶられ、再脱走を決意。単身陣を抜け出したしたグインはルードの森深くで死霊たちに取り囲まれるが、絶体絶命の彼を救ったのは突如現れたスカールであった。

 ルードの森で、豹頭グインと、黒太子スカールが、出会ったー(≧∀≦)ノ!(勿論下條ア※ム風に)

 宇宙船でアモンをやっつけてからまた話が進まなくなった……とは思っていたが、記念すべき100巻目にこのエピソードを入れたいがために、イシュトから逃げたり捕まったり、唐突にグールから歓待を受けたり、またまた魔導師と堂々めぐりの議論を繰り広げたりして牛歩展開に持ち込んだんじゃないか!?と疑いたくなるくらい唐突な出会いでしたな(汗)。こうして出会えたわけだから、次巻から展開が動きはじめるかしら?スカさんはヴァレリウスと大ゲンカ(爆)以来の登場だけれど、あれから今まで何をしてた?やはり、彼がナリスの死に何を思ったかは次の巻で延々と語られたりするのだろうか?それともイシュトvsスカールの第2ラウンド突入展開?勿論グインとどんな交流を持つのかも気になるが、いかんせんグインはあんな状態であるし、グインとスカールが邂逅したことについてはあんまり感慨がわかないなぁ。逢ったところで何か化学反応を引き出しそうな組み合わせでもないし(世界生成の謎の件はともかく)。
 それよりグインがかつての記憶を取り戻すキーポイントが、まさかのマリウスの歌になりそうなのが吃驚!確かに以前から嫌いではなかった、キタイでは青鱶団の少年たちに進んで聴かせた等の描写はあったが、グインのなかでマリウスと彼の歌声がそれなりにウエイトを占めていたなんて……(失礼w)。歌ってればマリウスは万能おまかせな奴なんだなぁ。喋らせればダメダメだけど。
 記憶喪失でありながら、誰が味方で誰が気の置けない相手であるかは直感が示してくれるグイン。便利な頭だ。グラチウスが胡散臭いと判断した理由は「相手に考えるいとまを与えず相手の同意を得ようとしたから」だそうで、云われてみれば怪しい勧誘電話そのまんま(笑)。あと、あのハラスって青年の運命はやはりダメなのかな?碌に後ろ盾もなくイシュトに逆らった時点で風前の灯火ではあるんだけども。

 読み方、意味を調べた漢字。爾後、じご。ある事があってからのちの意。