かんまんこうろうひ・はてなブログ編

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藤澤ノリマサコンサート in 岩沼 9/23

 行く予定じゃなかったけど。ジャムスポットの抽選に外れて腹いせ購入したのはココだけの話。
 というわけで、30年とちょっと生きてきて初めての仙台、ひいては人生初の東北上陸でした。コンサート迄時間があったので、杜の都と云えばやはりココかなと伊達政宗公のおわす仙台城跡へ。あまりの見晴らしの良さ(街の向こうに静かな海も見え、なんとも云えない気分にも……)に思わず長居してしまい、仙台駅に戻ってきたのは開場まで1時間を切った頃。いざ列車に乗って岩沼に向かおうとしたら……台風の影響によりJR仙台~岩沼間(正確には福島迄)がまさかの終日運休。……え?ええ?えええ~~~っ(汗)!!!……狼狽しててもしょうがないので、速攻でタクシーを捕まえ岩沼にGO!片道ワンコイン弱で済む筈が、よもやの◎千円出費と相成り……トホホ(^^;)。まあ、運転手さんから震災の貴重なお話も聞けたので良かったけれど。

 岩沼市民会館に着いて衝撃的だったのは、すぐ隣りが仮設住宅群であったということ。間近で見ると本当に「仮の住処」以外の何物でもない作りで、しかもそれらが何十軒も(ストレートな表現で恐縮ですが)こぢんまりと連なっているという有様で、家を失った人々の傍らでコンサートに興じるという自分の業の深さを改めて認識したり……今日明日と仙台にお金を落とすので大目に見てくださいw!という心境で会場内へ。客の入りは……思ったより入ってたけど(とか書くと「えー!」とか思われそうだけど、わりと嫌な予感がしてたんですのよ^^;)、後ろ5列くらいは(以下略)。前述の通りこの日は交通上の都合もあったりしたのだけど、せめて翌日の仙台放送まつりと開催順が逆だったならば……。贔屓目のファンがこんなことを書いても意味がないのは承知の上だし、チケット価格を引き合いに出すのも無粋だが、でも書いちゃうw。あのお値段あのクオリティで会場の後方ピー分の1が(以下略)だなんて、いろいろ間違ってるんじゃねーか(^^;)!?と。逆に云えば、それだけの感想が持てるコンサートでもあったということだけど。

 定刻を少し過ぎた頃、舞台袖からスタスタとノリマーご本人が登場。2曲ほど歌った後、これまた袖から出てきたごく普通風のおじさんが今回のイベントを企画された三枝成彰氏であったことにしばらく気付かなかったのはココだけの話w。なぜ三枝氏が藤澤ノリマサなるシンガーを知ったか、初めてコンサートに来たヒトのために自己紹介、ポップオペラというジャンルについて、セリーヌディオン等影響を受けたアーティストについてなどしばらく二人のトークが続いたのち三枝氏が退場され、その後はノリマサくんがフィナーレまで一気に歌い抜ける、という構成でした。アコースティック風とリハーサルの日記にあったので、ポピュラーウィークの再現みたいになるのかな、と思っていたのですが、実際にはGWのコンサートツアーの特別アンコールといった趣でしたね。ストール(と見せかけてハンカチ)も振ったし、「Sing A Song」での客席とのやりとりも春を彷彿……というかそのまんまだったし、バンドメンバーは4人のうち3名がツアーメンバーという大サービスだったし、何より本人が「春のセットをそのまま持ってきましたっ」と豪語してたし!気持ち的には完全に5月の代替公演というか……本当に、仙台、さらには東北の人たちのためにという趣旨なんやなあと思うと、ほんま関西からスミマセンというか(^^;)。正直云うとこのエンリョ感は最後まで抜けなかった……と思う。ラスト1曲になる迄立ち上がらなかったとか。ちなみに今回のコンサートのセトリは以下の通り。三枝氏のHPより。

 繰り返しになるけど、所々の場面で春のコンサートの興奮を思いがけず再体験でき、かなり嬉しかった。……にしても、ホールコンにおけるワンモアタイムの鉄板ぶりはもはや軍事機密レベルですな(爆)。春ツアーを意識した内容といっても、バンド構成が異なるためどうしても殆どの曲はアレンジを変えての披露だったのですが、ほんの少し変更したのみの歌もあれば、大胆に曲そのものの印象ごと変えてきたというやつもあったりして。特に「Splendid Life」はノリマーが舞台中央の階段に座りながら歌うという演出の壮大なスローバラードに様変わりしていて驚きました。とてもいいアレンジでした。一方で、カンツォーネももちろん披露。アコースティック風によるフニクリフニクラの伴奏が新鮮だった(笑)。タイムセイグッバイは私は初めて生歌を聴いたんですが……これだったかな?拍手がなかなか鳴り止まなかったのは(何かの歌であったんですよ!そんな場面が)。
 ブログラムの曲順が終わったのちは、アンコールで「ビンチェロ」とこれをやらなきゃ終われない(笑)な「希望の歌」そしてダブルアンコールでネッスンドルマのアカペラを。「希望の歌」はアコースティックのためにどうしても抑え目になる演奏のなかに前向きな力強さがどことなく込められてる風なアレンジでカンツォーネアルバムのバージョンをもう少しアップテンポに近づけたような感じ?)、先に述べたスプレンディッドライフやタイムセイグッバイも良かったけれど、個人的にはこれが本日のベストアクトだったかと。アレ?こうして書いてみると、アレンジを楽しんだコンサートだったのかな、今回は。

 帰りも当然タクシーでしたが、折角なので余韻に浸りながらしばらく歩いてみようと思い立ち、国道をほわほわと進んでたら……1時間くらい歩いてタクシーを拾うつもりが、なかなか捕まえられず(日頃タクシーを使わないので事情に疎いw)、結局コンサートの以上の長さの時間(!)を歩く羽目になるという……w。最終的にはタクシーを捕まえ仙台に戻るも、帰りの料金は行きのほぼ半分だったという……いや~、いい運動になったWA(笑笑笑)!クタクタの身で食べた利久の牛タン弁当とずんだ餅は美味しかったです……。コンサート的にも、東北初上陸的にも、濃い1日でした(爆)。