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銀河英雄伝説第二章・自由惑星同盟編

 大阪でも公演されるというので遂に観劇してしまった舞台版銀河英雄伝説
 何気に3年連続のGWのNHK大阪ホールだったりしたんですが(1回目二回目)、来年も行くことになったらどうしよう(爆)。
 以下、感想を箇条書き。本当は以下のメモをもとにちゃんとした文章にするつもりだったのだが、つらつらと羅列書きにしただけで力付きたので(汗)ほぼ転載です。

  • とりあえず云いたいのは確かに3次元のヤンが其処には居た!ということ。とにかく河村隆一さんのヤン提督がはまり役すぎて素晴らしかった。富山ヤンをまんま実写化させたような奇跡の再現ぶり。彼をとりまく第十三艦隊の幕僚たちも、アットホームな中に凛としたチームワーク(あの小椋佳さんの歌が流れるアニメエンディングの雰囲気そのまんまというべきか)が見事に再現されている感じで、同盟ファンでアニメファンだった自分にはそれだけでほぼ満足で、全体を通してチラホラあった妙ちきりんな演出には全て目を瞑りました(爆)。
  • 大澄賢也さんが演じるということでムライさんが美中年にクラスチェンジされてしまった(笑)。嫌がられる発言もあえて出すという彼のキャラはローゼンリッターへの懸念を通してきちんと描かれてたので不足はなかったけど。
  • その点パトリチェフだけは出てくるだけで「パトリチェフだ!」と判るビジュアルっぷりで美味しかったな(笑)。
  • 大阪初日であったが、東京で随分こなれたのかアドリブはそこかしこに。特に西岡シトレさんがヤンに向かって「30どころか42歳くらいに見える」とか「君と俺は同じ戌年のはずなんだが計算があわない」とか飛ばしまくってた(汗)。キャゼルヌさんが「(本部長は)昨晩午前まで新地で飲んでた」とか関西ネタも(笑)。ヤンがフレデリカが淹れた紅茶に「今日もたっぷり入ってるねぇ」とも。
  • しかしながら、私のように原作をガッツリ読んだ身であればこそ、説明不足のまま進められる箇所も勝手に頭の中で補完して舞台にのめり込むこともできたが、原作を知らずに諸キャストのファンで観に来た人はどうだったであろうか?かなり困った箇所もあったのではないだろうか?突如始まるフライングボールの場面とか、ゼッフル粒子とか。エル・ファシルとか。宇宙の中に回廊があるとか。
  • 特に序盤の白いフードの人物が出てきた箇所!群舞の持ち上げ方から、途中でハイネセンであることに気がついたが、最初は地球教主猊下と思ってしまった(というか原作を読んでなければハイネセンも地球教も判るわけがないw)。しかもなぜにラップで歌いだすの!?!?!?と思ったら演じた人がラッパーだからだとか……さよか。
  • なんで「謎の男役」だったんだろう?ハイネセン役でいいじゃん(*´・ω・)(・ω・`*)ネー。
  • 原作を知らずに観に来た野久保ファンの人々は彼が序盤で死んでしまったので面食らったんじゃないかとか余計なお世話(汗)。まあラップ(音楽のラップも用いられる舞台に、ラップというキャラクターも登場なんて!まさにラップの二重押し、笑。)はそういう役なんですけど。でも美味しい役どころだったかと>野久保。
  • あと、シェーンコップ役の松井誠さんも出番までかなり引っ張った(OPアクトを除けば、1幕のラストに漸く登場)。松井さんのファンらしきファンのおば様方がそこかしこにいたが、内容を理解できたのか気になるところ。
  • ポプラン等、制服が2種類ある人物は例外として、基本キャラクターは終始同じ衣装で通す約束事であったのは察しがつくが、慰霊演説の場に白いヒラヒラスカートで出てきたジェシカたんくらいはどうにかならなかったものか。
  • 素顔をさらして(!)襲撃してくる憂国騎士団というのはこいつらの悪役としてのアイデンティティに関わってくる改変であったのではと思うのだが。踊りながら登場するので、ヤン側も「ああいった連中が踊りながら登場するのが流行りなのかい?」と舞台ならでは(?)の台詞で応戦(爆)。
  • 騎士団を撃退したものの、めちゃめちゃにされた部屋を掃除するユリアンの傍ら、机の上にあぐらをかいて紅茶を飲むしかやることのない(?)ヤンをきっちり再現してくれて嬉しかった(笑)。ヤン「(ラインハルトに比べて)私もまんざら悪い外見じゃないだろう?」ユリアン「…………お茶を淹れてきますね」のやりとり(原作に確かあったなw)には客席大爆笑!
  • 戦闘機のドッグファイト戦の描写を、スクリーンに映し出されるスパルタニアンと、乗組員の殺陣で表現してしまうのも強引というか何というか。
  • スパルタニアン組と薔薇の騎士が酒場で喧嘩をする場面は道原かつみの漫画版にまんまな場面があるが(「アスターテで何にもしなかった奴ら!」という台詞もまんま)原作にもあったっけ?
  • リンツやブルームハルトを通り越してなぜかクラフトさんを出してくるもの道原コミック版に準拠してるような。
  • そのクラフトさんを演じたのは先日ゴーバスターズで赤にイヤミを云われた整備士くん役の子だった(帰ってから気がついた)。
  • オーベルシュタインの貴水さんが映像で登場したのにはビックリ。
  • 中の人の特技に合わせたのか?シェーンコップさんがなんと戦斧を二刀流に操って戦っていたのにもビックリ。どんだけ馬鹿力なんだ!?とw。
  • ミョーにクラフトくんがシェーンコップになついてた描写にもびっくり。繰り返しになるが、なんでこのポジションをブルームハルトでなくクラフトにしたんだろ。
  • というわけで、ブルームハルトファンやリンツファンは枕を濡らしたであろう今回の同盟編。公式ホームページにはまだ発表されていないが、会場ロビーの宣伝VTRによると今年12月に外伝ローゼンリッター編が予定されてるとか。うひょー。
  • 銀河帝国編がキルヒアイスの死までやったというので、同盟側もクーデターのあたりまでやるのかなと思っていたが、アムリッツァの、それも出兵前のところで終わってしまった(中途半端なところで終わった感は別にしなかったけどね)。なので、シェイクリもヒューズも死なずにエンディングを迎えることができた(笑)。しかしながらフォークのヒステリー→気絶だけはきちんと描いたというのはちゃっかりしてるというか判ってらっしゃるというか(笑)。
  • アフタートークではなんと原作者の田中芳樹大先生が登場。初めて生のお姿を拝見したのが、いつの間にか初老と云える域に(涙)。「メッセージ性よりも基本的にエンターテイメントとして楽しんで欲しい」作品のなかではあんな辛辣な批判を展開しておいて、生のコメントではしれっとそんなことを云うんだもん……卑怯だよ(笑)。

 なんだかんだで色々と目を瞑ってはいないじゃんというツッコミは勘弁してくらはい(^^;)。